助成金とは何?上手に探して賢くもらおう!

助成金・補助金

「助成金」という言葉や制度は知っていても、詳しくはわからない。もしくは、気になる助成金があるが、自社にマッチするものかイマイチ判断できないという経営者の方もいるでしょう。ここでは、助成金の受給を検討するために知っておきたい、制度の概要や受けるメリット、企業に合った助成金の探しかたをまとめました。

助成金受給のメリット

助成金とは、企業が納付する雇用保険料を原資として、国から支給される支援金です。主に厚生労働省が所管し、原則として返済義務がありません。

助成金を受給すると、以下のようなメリットが発生します。

・雑収入となる

助成金は、売上ではなく雑収入となります。通常、売上からコストを差し引いた額が純利益として処理されますが、雑収入の場合は受け取った額面のまま使用可能です。例えば通常の利益率10%の企業が50万円の助成金を受けとると、500万円の売上があったのと同じ効果となります。

・事業資金に余裕ができる

助成金は返済が不要なうえ、受け取った助成金の使途は自由です。設備投資や教育訓練など、余裕がなければなかなか投資できない部分への資金として充てることもできます。

・企業の信用度が上がる

助成金を受給するためには、法令に則った労働条件の整備、雇用保険料・労災保険料の支払いなど、条件を満たす必要があります。そのため、助成金を受給できた企業=法令を遵守するクリーンな企業であると認識され、イメージアップにつながります。企業の信用度が上がることで、融資も受けやすくなります。

助成金申請のポイント

助成金を受給するためには、いくつかの必須条件があります。条件を満たすことが確認できたら、ぜひ、助成金の申請を視野に入れましょう。労働者の新規雇用や新たな事業所の設置などを行うタイミングで、受給できる助成金がないかを確認するのがポイントです。

・雇用保険に加入し滞りなく納めている

助成金は雇用保険を財源としているため、雇用保険を正しく納めていない企業は受給できません。

・必要な帳簿等が整備されている

労働者名簿・就業規則・賃金台帳・出勤簿等の帳簿を、申請の際に添付しなければなりません。定款・登記簿謄本・現金出納帳等が必要なケースもあります。

・労務管理が適正である

労働関係法令に違反する行為(賃金未払いなど)があると受給できません。また、一定期間内に会社都合退職者がいると受給できません。

助成金申請では書類の作成要件や期日などが細かく設定され、手続きが非常に煩雑です。実際の申請手続きには、社会保険労務士などの専門家の手を借りるといいでしょう。手間の軽減だけでなく、法令などに精通しているため、取りこぼすことなく助成金を受給できるというメリットもあります。

助成金の種類と探し方

助成金には、非常に多くの種類があります。

例えば厚生労働省では「事業主の方のための雇用関係助成金」として、

1.従業員の雇用維持を図る場合

2.離職者の円滑な労働移動を図る場合

3.従業員を新たに雇い入れる場合

4.障害者等の雇用環境整備関係

5.雇用環境の整備関係

6.仕事と家庭の両立に取り組む場合

7.キャリアアップ・人材育成関係

8.労働時間・賃金・健康確保・勤労者福祉関係

(※厚生労働省事業主に対する雇用関係助成金(総合案内):http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/index.htmlより抜粋)

の8つの分野を設定し、さらに細かく分類がなされています。市区町村ごとに異なる助成金などもあり、助成金の分野は多岐にわたります。

助成金の申請をするためには、多くの助成金の中から、条件に合致する助成金を探すことから始める必要があります。

助成金を探す際には、厚生労働省が提供している「雇用関係助成金」検索表など、公的機関が公開している情報が利用できます。また、民間の補助金ポータルサイトでも、補助金の情報や、さまざまな条件から合致する補助金を検索できるサービスを提供しています。

助成金が探せるポータルサイト

助成金が探せるポータルサイトを3つご紹介します。

(1)助成金なう

株式会社ナビットが運営する助成金検索サービス。

エリアや利用目的、業種、助成額、キーワードなどから、合致する助成金を探せます。

会員登録が必要(無料)です。

URL:https://www.navit-j.com/service/joseikin-now/

(2)ミラサポ

中小企業庁の委託により運営される、中小企業および小規模事業者のサポートサイト。

 エリアや目的、業種などから、助成金を検索可能。

情報のやり取りができる「コミュニティ」など、コンテンツが充実しています。

URL:https://www.mirasapo.jp/

(3)J-Net 21

中小企業基盤整備機構による、中小企業向けポータルサイト。

地域・利用目的・フリーワードから、助成制度を探せます。

URL:http://j-net21.smrj.go.jp/raise/

助成金は上手な探し方と正しい申請がカギ

助成金は、受給することで大きなメリットが得られるものです。申請できる条件が整っているなら、ぜひ、ポータルサイトなどを活用してもらえる助成金を探しましょう。実際の申請は、滞りなく進めるためにも、社会保険労務士になどの専門家への依頼を検討してください。

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この記事の監修者

「助成金/年金相談したい!」「未払い残業代どうしよう…」「保険手続の負担が…」 ⇒社会保険労務士へお気軽にご相談ください! ◆助成金に関わるご相談/申請代行 事業経営して...

プロのコメント

染木満則 税理士
  • 染木満則税理士事務所
  • 染木満則税理士

助成金は体力がない中小企業にとって非常にメリットがある制度です。 助成金の中には、スピード感を持った経営をするために有効なものや、雇用の問題を手助けするものなど様々なものがありますね。 専門の方々に相談して、うまく使いたいものです。

山栄大幸 社会保険労務士
  • 労働者派遣申請代行センター
  • 山栄大幸社会保険労務士

助成金と言ったり補助金と言った言い方が有ります。 各省庁及び行政官庁により呼び方が変わってきます。 労働局関係は、雇用保険に関する助成金という呼び方をしますが、経済産業省はIT導入補助金やものづくり補助金、商工会議所の小規模事業所持続化補助金、その他地方自治体によっては、販路開拓補助金等が有ります。 労働局関係の助成金は、人を雇ったり契約社員を正社員に転換したりする場合に活用すれば良いですし、経済産業省の補助金は、物品を購入する場合に、経営計画書を作成して、当該物品の購入が事業所の生産性向上に如何に寄与するのかを文書化して認定を受ければ、支給及び補助の対象となります。

林雄次 社会保険労務士
  • はやし総合支援事務所
  • 林雄次社会保険労務士

助成金については、まず「毎年変更がとても多い」ということを知っておく必要があります。 そのため、周囲の経営者の方の経験を聞いても、既に同じ助成金は申請できないなんてことも多いです。 助成金の申請の仕方を案内するサイトなども多いですが、同じ仕組みで情報が古いことも多かったり、経営者の方がご自身で申請まで行うのはなかなか難しいのかもしれません。 そういったケースについては、賃金や社会保険に精通した社労士がお役に立てるケースが多いです。 (社労士でないと代行できない助成金も実際には多いので、それ以外の助成金コンサルなんてのが怪しいケースもあります) 報酬は事務所によってきますが、ある程度は相場があるのも事実。 申請の準備から、実際の受給までは長い時間がかかることも多いのが助成金ですので、相性など含めいろいろ確認いただくと長くいいおつきあいが出来るパートナーを見つけていただけるのではないでしょうか。

吉村光弘 社会保険労務士
  • 吉村社会保険労務士事務所
  • 吉村光弘社会保険労務士

助成金は雇用保険の被保険者が1名の事業所でも該当する場合があります。 「キャリアアップ助成金」、「人材開発支援助成金」、「職場定着支援助成金」等があります。 これらの助成金を上手に利用して良い職場環境を作りましょう。

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