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ペルー人誤認逮捕事件【2010年】

来日して19年の日系ペルー人男性が茨城県の居酒屋に侵入窃盗の容疑で逮捕された事件です。 <事件の概要> 男性は日本在留中の19年間で一度も茨城県に行ったことが無いにもかかわらず、その居酒屋のレジトレーから指紋が検出されたとして逮捕されました。男性は本事件が発生する以前にレジ製造工場での勤務経験があり、指紋はその製造過程にて付着したものであると繰り返し説明を行いました。しかし、警察ではこの主張を受け入れられず、また、国選弁護人との言語の違いが壁となり、21日間におよぶ身柄拘束の末、不起訴処分(嫌疑不十分)として釈放されました。 釈放された後、そのグレーな処分(※1)により、「彼は泥棒だ」との風評被害から就職不可能になるなど、深刻な人権被害を受けました。 そして当時、弁護士になりたてではありましたが、スペイン語通訳の経歴を持つ私の口コミを聞き、母国語での援助をご相談いただきました。

田中広太郎 弁護士の対応

田中広太郎
この事件では『被疑者補償規定に基づく被疑者補償制度』を利用することで、男性の名誉回復を目指すことにいたしました。当時はこの『被疑者補償制度』は認知度が低く、地検側の担当もその存在を知りませんでした。 そうして活動していく中で、あらためて再捜査が実施され検察・警察ともに男性の逮捕は『冤罪による誤認逮捕であった』と正式に認められ、謝罪をさせることができました。 また、男性に補償制度により26万2500円の補償金が支払われ、県警との間では180万円の損害賠償金を支払うことで示談が成立いたしました。 ●当時はまだまだ弁護士になりたてであり、解決するのが難しい問題であると感じていましたが、周りの経験豊富なベテラン弁護士からの助けもあり、私もそして男性も驚くほどスムーズに解決することができました。 それからも困っている外国人のお客様を一人でも多く救いたいと、日々奮闘しております。 言葉の壁でお困りのお客様、またはご友人がお困りという方、お気軽に当事務所へご連絡ください。